イギリス旅行記(1) ― エジンバラ

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6月25日(金)からJTB主催の「ゆとりのイギリス9日間」の旅行に参加した。
ツアーの概略スケジュールは右のとおりである。

ツアーの謳い文句は、
~ビジネスクラス利用でゆったりめぐるイギリスの旅~
★湖水地方ではヒルトップも訪れます
★コッツウォルズ地方ではゆったり2連泊して美しい村めぐりをお楽しみ
 蜂蜜色の中世の田舎町・カッスルツームも訪れます
★英国人の家庭を訪問してアフタヌーンティーをお楽しみ!美しく手入れされたお庭もお楽しみです
★世界遺産エジンバラ観光
★ロンドンではテムズ川クルーズもお楽しみ!
★全都市Aグレード以上のホテルをご用意
★湖水地方とコッツウォルズ地方とロンドンはゆったり2連泊ずつ
★観光に便利な「イヤホン」付!
(JTBから申し込み後送られてきた「コースパンフレット商品番号B1276-0」)

山の家で庭づくりをしながら、いつかはイギリスの庭を見てみたいものだと夢見ていた。

ちょうどバラの花のきれいな季節、湖水地方やコッツウォルズ地方の田舎めぐりと合わせて、美しい庭をいくつか訪ねられたらと、このツアーに参加したのだが・・・

6月25日(金)
中部国際空港からエジンバラへ


中部国際空港10時25分発のルフトハンザドイツ航空LH737便でドイツのフランクフルトへ向かう。
10数年前にドイツへ・オーストリア旅行をした時は、ルフトハンザ航空が満席のため、ロンドン経由でフランクフルトへ向かったのに対して今回はその逆。逆といっても、今回は中部国際空港からイギリスへの直行便がなくなってしまったためで事情は違う。

フランクフルト到着は15寺35分の予定だったが、少し遅れた。
ここから16時40分発のLH942便に乗り継ぎ、イギリスはエジンバラへ。

乗り継ぎの際にも厳しい保安検査があり、X線検査でピーと鳴ってしまった。ベルトをはずし、靴を脱いで身体検査。靴はどこかへ持って行って中まで調べた様子。
もちろん何も所有しているわけではないので無事通過。

エジンバラ到着は17時35分。時差が8時間あるので、15時間の長旅だ。
フランクフルトまではビジネスクラスの利用であったが、やはり疲れることに変わりはない。

エジンバラ空港(Edinburgh Airport)は、エジンバラ市街中心部から11km西に位置し、年間約900万人の乗客が利用し、40以上の航空会社が100以上の都市へ就航している。都市の規模からいって非常に多くの観光客が利用していることを思わせる(中部国際空港との違い)。

入国手続きを終えてバスでホテルへ。

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エジンバラでの宿泊ホテルは、マクドナルド・ホーリールード(Macdonald Holyrood) 。
エジンバラは市の中心を東西に走る鉄道を挟んでオールドタウン(旧市街)とニュータウン(新市街)に分かれるが、このホテルはオールドタウンの東の端、ホーリールード宮殿の近くにある。

6月26日(土)
エジンバラ観光


この日は午前中エジンバラ観光、昼食後は湖水地方へバスで移動。

エジンバラは(Edinburgh)はスコットランドの首都。
グラスゴーに次ぐスコットランド第2の都市、人口約46万人。

エジンバラは火山の溶岩の上に形成された街であるが、もともと6世紀に、この天然の要害である急峻な地形を利用して築かれたケルト人の砦を起源としている。

中世の面影を強く残したオールドタウン(旧市街)と18世紀後半に建設されたニュータウン(新市街)の美しい街並みは「エジンバラの旧市街と新市街(Old and New Towns of Edinburgh)」として世界遺産に登録されている。

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朝早く目が覚めたので、朝食前の時間を利用して付近を散歩。

ホテルを出て近くのホーリールード宮殿へ向かう。その手前にスコットランド議会。
スコットランド議会は、1707年のグレートブリテンの成立で廃止されたが、1998年のスコットランド法の制定により1999年に再開されたもの、道理で建物が新しい。
ロンドンにある議会とは別に独自の議会をもつスコットランドは教育や宗教でも独自性をもつという。

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ホーリールード宮殿に入る右手にあるのが、宮殿併設のクイーンズギャラリー(Queen's Gallery)。
かつて教会として利用されていたヴィクトリア王朝様式の建物を改築したもので、ここにはイギリス王室の美術コレクションが展示されているところ。

写真の右端にわずかに見える岩山は、アーサーズ・シート(Arthur's Seat)と呼ばれるところ。氷河に削り取られてできた残丘で、別の角度から見ると切り立った断崖絶壁がそびえている。

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ホーリールード宮殿(Palace of Holyrood)は、12世紀にデビッド1世が建てたホリールード修道院のゲストハウスが前身で、16世紀初めにジェームズ4世が王室の宮殿として建造した。その後火災で2度焼失、1671年に再建された。
スコットランド女王メアリー=スチュアートの部屋や、歴代の王の肖像画を陳列するかつての大宴会場などがあるという。
現在も英国王室の宮殿として利用されており、エリザベス女王がスコットランドを訪問の際にはここに滞在される。
ちょうど今はカナダを訪問中なので、この宮殿にはご不在であるが、門が閉ざされていたので、警備員にあいさつして門の隙間から建物を撮影させてもらった。

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門の手前右側の建物の壁に紋章がはめ込まれていた。
スコットランドの国花アザミをバックに、中央にエリザベス女王のシンボル一角獣がおかれ、その上部にブルーに白のクロスのスコットランド国旗、下部にスコットランドのシンボル・レッドライオンがデザインされている。
こうした紋章はこのあとあちこちで見かけることになった。

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ホーリールード宮殿を後にして、ロイヤル・マイルを西に向かうと、やがて右手にピープルズ・ストーリー博物館(The People's Story Museum)。
この建物(時計の見える建物)は、1591年に市役所として建てられたもの。
現在は、博物館として18世紀から今日までの庶民の仕事や生活の様子が展示されているという。

いずれも早朝でオープン前のため建物の前を通っただけだが、こうして自分の足で歩いて回ると、その地域のことがわかってくる。

ここから狭い路地を抜けてホテルへ戻り、朝食。


朝食後、ホテルをチェックアウトして、バスでエジンバラ観光へ。
先ほど散歩して回ったのと同じ道をホーリールード宮殿に向かう。下車してやはり、門の外から説明を聞いて写真撮影をすませると、再びバスで新市街を一回りしてから旧市街に戻り、セント・ジャイルズ大聖堂へ。
バスで市内を回るだけの観光は、なかなか記憶に残らない。やはり自分の足で歩かないと・・・。

■セント・ジャイルズ大聖堂(St Giles' Cathedral )
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セント・ジャイルズ大聖堂は、エジンバラ宮殿とホーリールード宮殿を結ぶロイヤル・マイル沿い、エジンバラ宮殿近くにある。

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1120年に創建されたが、現存する建物は1385年の再建。王冠のような形をした塔が目を引く、ゴシック様式の建物。

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画像大聖堂内部の多くの部分は、14世紀ごろからのものであり、長年に渡って、側廊に礼拝堂が付け足されてきた。

このうちティストル礼拝堂は、スコットランド第一の勲位であるアザミ騎士団の礼拝堂。狭い礼拝堂であるが、見事なまでに細かな彫刻が施されている。

騎士団はジェームズ7世によって設立され、君主と16人の騎士たちで構成されており、騎士は王家が私的に任命し、国家や国際情勢に対して重要な貢献をしたスコットランド人が選ばれているとのこと。

■エジンバラ城(Edinburgh Castle)
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エディンバラ城は切り立ったキャッスル・ロックという岩山の上に建つ要塞。断崖絶壁の上に立つ城の姿をバスの窓からちらりとしか見えなかったのが残念だ。

6世紀に最初の城砦ができ、その後スコットランド王の居城として歴史の中で数奇な運命をたどってきた。
ほとんどの建物が14世紀に破壊されており、この門楼は19世紀に立て替えられたもの。

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城門をくぐると左手にチケット売り場。そこから高い城壁に沿って坂道を上がると「落とし格子門(Portcullis Gate)」。
チケットのチェックがこの手前である。

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この門や城門の上には、やはりスコットランド王の紋章がはめ込まれている。

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門をくぐって振り返ると、右側に城壁と階段。この階段を上るとセント・マーガレット礼拝堂の前に出る。

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そのまま進み、広場に出ると「アーガイル砲台」、城の北側から新市街の方に向けて数台の大砲が並んでいる。 この砲台からは新市街が手とるように眺められる。

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のこぎり屋根の建物はかつての荷車置き場、現在カフェになっている。
その右手に「1時砲(One O'Clock Gun)」があり、毎日13時にここから空砲を撃つ。

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「セント・マーガレット礼拝堂(St.Margaret's Chapel)」は、12世紀に建設された城内の中で最も古い建物。
この建物の向こう側が「ハーフ・ムーン砲台(Harf Moon Battery)」で、15世紀のものという巨大な大砲「モンス・メグ(Mons Meg)」がおかれている。

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デイヴィッド1世が、1093年にエディンバラ城で亡くなった母マーガレットに捧げるため建てた王家の礼拝堂。とても小さな礼拝堂でその思いが伝わる内部だ。

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エディンバラ城の頂上にある中庭が「クラウン・スクエア」。スクエアの北側にスコットランド国立戦争記念館、東側にロイヤル・パレス、南側にグレート・ホール、西側にクイーン・アン棟がある。

「ロイヤル・パレス(The Royal Palace)」は王族の住居として、15世紀前半に建設が始められた。
宮殿2階のクラウン・ルームには、スコットランド王の王位継承に使用される王冠、王笏、剣が展示されていた。
メアリー女王が嫡子ジェームズ6世を生んだ産室もここにある。

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「グレート・ホール(The Great Hall)」は、内部を見る時間がなかったが、城で儀式を行う際の大広間として16世紀初めに建設された。本来の用途に使われる機会はほとんどなく、 17世紀半ばに兵舎に改築され軍事目的に利用されてきた。その後郡が撤退した1880年代に大規模な改築工事が行われ、かつての豪華な大広間がよみがえった。

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中世には教会だったが、1540年には兵器庫になり、現在は「スコットランド国立戦争記念館(Scottish National War Memorial)」。第1次世界大戦以後の戦没者の記念館になっている。

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「スコットランド国立戦争記念館」を外側から見たところ。この前の花壇をバックに記念写真を撮る人が多い。

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砲台からは新市街の見晴らしがとてもよい。
狭い谷間を鉄道が走っており、トンネルの上に立つのが国立スコットランド美術館、その先にウェーヴァリー駅がある。
鉄道の北側、プリンシズ・ストリート・ガーデンを挟んで18世紀後半に建設された新市街が広がる。

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上の写真の東に「カールトン・ヒル(Calton Hill)」があり、ギリシャ神殿風の国家記念碑や旧天文台などが眺められる。

■ロイヤル・マイル(Royal Mile)
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エジンバラ城を出て、30分ほどロイヤル・マイルを散策。
ロイヤル・マイルは、エディンバラ城とホリールードハウス宮殿を結ぶ旧市街のメインストリート。分ほど

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老舗のパブや教会、お土産屋が並び、大勢の観光客で賑わっていた。

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エジンバラの街を見て目に付くのは、あちこちのビルの上に林立する煙突。
暖炉の煙突が各戸ごとに屋上に出ているなんとも、特異な景観だ。

このあと、コテージパイの昼食、そして湖水地方へ向けて出発。
中世以来の歴史あるエジンバラをわずか半日では、なんとももったいない。もう1日じっくり見て回りたいものだ。

(つづく)

イギリス旅行記一覧

イギリス旅行記(1) ― エジンバラ http://urara-y.at.webry.info/201007/article_4.html

イギリス旅行記(2) ― 湖水地方へ http://urara-y.at.webry.info/201007/article_5.html

イギリス旅行記(3) ― 湖水地方(ライダル・マウント、ウインダミア湖、蒸気機関車) http://urara-y.at.webry.info/201007/article_6.html

イギリス旅行記(4) ― 湖水地方(ヒルトップ、ホークスヘッド) http://urara-y.at.webry.info/201007/article_8.html
イギリス旅行記(5) ― チェスター http://urara-y.at.webry.info/201007/article_10.html

イギリス旅行記(6) ― ストラトフォード・アポン・エイヴォン http://urara-y.at.webry.info/201007/article_11.html

イギリス旅行記(7) ― コッツウォルズ地方(ボートン・オン・ザ・ウォーター) http://urara-y.at.webry.info/201007/article_12.html

イギリス旅行記(8) ― コッツウォルズ地方(バイブリー) http://urara-y.at.webry.info/201007/article_14.html

イギリス旅行記(9) ― コッツウォルズ地方(カッスル・クーム) http://urara-y.at.webry.info/201007/article_15.html

イギリス旅行記(10) ― コッツウォルズ地方(ユー・トゥリー・ファーム) http://urara-y.at.webry.info/201007/article_16.html

イギリス旅行記(11) ― コッツウォルズ地方(田園風景) http://urara-y.at.webry.info/201007/article_17.html

イギリス旅行記(12) ― オックスフォード http://urara-y.at.webry.info/201008/article_5.html

イギリス旅行記(13) ― オークリー・コート・ホテル、ウィンザー http://urara-y.at.webry.info/201008/article_6.html

イギリス旅行記(14) ― ハンプトン・コート・バレス http://urara-y.at.webry.info/201008/article_7.html

イギリス旅行記(15) ― ロンドン(大英博物館) http://urara-y.at.webry.info/201008/article_10.html

イギリス旅行記(16) ― ロンドン(テムズ川クルーズ) http://urara-y.at.webry.info/201008/article_12.html

イギリス旅行記(17) ― ロンドン(リージェンツパーク) http://urara-y.at.webry.info/201008/article_13.html

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この記事へのコメント

2010年07月09日 23:18
今晩は。あっという間のイギリス旅行です。それにしても大作のブログです。大きな建物が次々でした。ただ、なじみの少ない英国なので、歴史の再勉強が必要なようです。
2010年07月12日 00:31
イギリスといっても、スコットランドとイングランドは政治も文化も違いが大きいようです。
パックツアーでの駆け足旅行では、奥深いイギリスを理解するのはとても難しい。
一夜漬けでなく、しっかり予習してから出かけるべきでした。

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